2025年2月15日(土)
2025明治安田J1リーグ 第1節
横浜F・マリノス 1 vs. 1 アルビレックス新潟
入場者数:32, 713人(日産スタジアム)
2月14日、今年もJ1リーグが開幕しました。
Jリーグは2026年から
現行の2月開幕・12月閉幕の「春秋制」ではなく、
8月開幕・5月閉幕の「秋春制」に移行することが
決定しており、
今季は現行の体制で行う最終シーズンとなります。
昨年の開幕日は2月23日であり、
少しずつ開幕日が前倒しになっています。
2月、新潟には大寒波が到来し、大雪の影響で
家から出ることも難しいような状況となりました。
当然、選手たちは日々の練習すら難しい状況となり、
2月はキャンプ先の高知から新潟に帰らず
大阪で練習を続けることが決まりました。
家族が待っている家に帰ることができないだけでなく、
クラブの費用負担についても莫大なものになっています。
「秋春制」に移行したとしても
冬の試合が増えるわけではないと言われますが、
少しずつ開幕日を前倒しにしてきた過去を振り返ると
(2021年は2/26、2023年は2/17、そして2025年は2/14)
「本当に冬の試合は増えないのか」と疑問が生じます。
そして、それ以前に冬は練習環境を整えることができません。
新潟に大寒波が到来して交通機関が麻痺しても、
新幹線は動いているのでぜひJリーグの役員の方々は
そのときの新潟の状況を自分の目で
確認しにきてもらいたいところですが、
やはり来られるようなことはないようです。
「それは各クラブの責任」という声も聞かれますが、
ただでさえ資金力で負ける北陸・東北のクラブに
更なる負担を強いるのは、かなり厳しい状況です。
「北陸・東北のクラブはJリーグから脱退して、
各自で独自リーグを作ればいい」との声も聞かれます。
Jリーグの今回の決断は、確かに
暗にそれを仄めかしているとも思われます。
しかし、秋春制の導入に反対したクラブは
全60クラブ中、新潟だけでした。
2025年現在、J1リーグに所属する北陸・東北のクラブも
新潟だけです。
「雪国のクラブが練習・試合環境を整えられるように
Jリーグが援助する」ということが決まりましたが、
未だにその内容については公表されていません。
このまま、何もかもがうやむやのまま
秋春制の移行が進められてしまうことを危惧しています。
厳しい環境下に置かれている新潟ですが、
「雪国の意地」として、絶対にJ1クラブに居続けて、
雪国の立場から意見を発信し続ける必要があります。
監督も代わり、選手も大幅に入れ替わった今季。
まずはスタートダッシュを決めるべく、
大事な初戦です。
雪のことが考慮され、新潟は開幕から3連続アウェイ。
今節の対戦相手は、横浜F・マリノスです。
攻撃陣に強力なタレントが豊富なマリノス。
新生アルビの力を試すには絶好の相手でしょう。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは帰ってきた藤田和輝選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、稲村選手、橋本選手。
ボランチは星選手、宮本選手。
サイドハーフは右に太田選手、左に奥村選手。
ツートップは長谷川選手と谷口選手です。
今季からベンチメンバーが7人から9人に増えて、
より幅広い戦術で戦うことができるようになりました。
試合は、序盤から新潟が素早い前線へのパスで
マリノスゴールを脅かします。
一方、守備では前線から激しいプレス。
長谷川選手を中心にマリノスのボールホルダーについて
キーパーも含めてフルスプリントで距離を詰めて、
ボールの出どころを潰します。
一人がかわされても、全員の距離が近いので
すぐさま他の選手がカバー。
マリノスにボールを運ばせません。
そして前半26分、橋本選手が
ハーフライン手前から前線の太田選手へ絶妙なクロス。
これを華麗なトラップで前へ運んだ太田選手は
左足を一閃し、ボールはキーパーに当たりつつも
ゴールのファーサイドに吸い込まれ、
新潟が待望の先制点を奪います。
その後もボールを奪っては素早い攻撃を繰り出す新潟。
前半はマリノスに1本もシュートを許さず、
1-0での折り返しとなりました。
後半も前半の勢いそのまま、攻勢に出る新潟。
何度も追加点のチャンスが生まれますが、
相手守備陣の奮闘もあってなかなか得点は奪えません。
そして途中からマリノスが選手交代し
システム変更すると、流れはマリノスへ。
新潟ゴール前へボールが運ばれるようになり、
慌ててしまった宮本選手がペナルティエリア内で
痛恨のファール。
PKを献上してしまい、これをきっちりと決められて
同点に追いつかれます。
その後もマリノスにほとんど
決定機を作らせない新潟でしたが、
選手交代した選手はなかなか結果を出すことができず。
今節は1-1の引き分けとなりました。
ほぼ一方的に攻め続け、先制しながらも
同点に追いつかれ、勝ち点1で終わってしまったという
非常に残念な結果となってしまいましたが、
これが樹森監督率いる「新生アルビ」の
公式戦一試合目ということを考えると、
上々の滑り出しといってよいのではないでしょうか。
昨季にはなかった「前線からの激しいプレス」、
そして球際での激しい奪い合いである「インテンシティの高さ」、
さらにはディフェンスラインでボール回しを繰り返さない
「素早い縦への意識」が垣間見えた一戦でした。
しかし、球際での競り合いには相変わらず弱く、
セカンドボールの回収率も悪かった印象です。
最後のシュート精度の低さも、相変わらずの課題です。
とはいえ、「ワクワクするサッカー」を
見せてくれたことは事実。
次節からは、「新生アルビ」を研究したクラブとの戦いとなります。
その中でどのように勝利を掴むことができるのか。
今後の戦いに期待しましょう。
次節は2月22日(土)、アウェイで清水エスパルスと対戦します。
試合で見つかった課題を練習で対策して、
次こそ新潟のサポーターに勝利を届けてほしいと思います。
開幕を終えて首位となっています。
セレッソは今季のJリーグ開幕戦となったガンバ大阪との
大阪ダービーを5-2で圧勝しました。
J1初挑戦の岡山は開幕戦で京都に勝利。早くもJ1初勝利です。
長いシーズンとはいえ、開幕でつまづくと
あっという間に下位に沈み、
なかなか降格圏から浮上できないこともあるJリーグ。
どこも早く勝ち点3が欲しいのは、同じです。
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