2018明治安田生命J2リーグ 第27節
大分トリニータ 4 vs. 0 アルビレックス新潟
入場者数:5635人(大分銀行ドーム)
本日も非常に暑い1日となりました。
今節の新潟は、アウェイで大分トリニータと対戦します。
会場となる大分銀行ドームはその形状から熱が逃げず、
蒸し風呂のような中でプレイしているような
過酷な環境と言われています。
暑さ対策や体力の使い所なども勝敗を分ける
ポイントになってくるでしょう。
先日、新潟の磯村亮太選手が
V・ファーレン長崎に移籍することが発表されました。
磯村選手はJ1で新潟が苦しい状況の際に
名古屋から移籍してきてくれた選手であり、
新潟がJ2に降格した今年も引き続き新潟で戦うことを決断し、
一年でのJ1復帰を掲げるチームのキャプテンとして
開幕から戦ってきた選手です。
最近はパフォーマンスや監督の戦術等もあって
ベンチ外となることも多かったですが、
それだけが移籍の原因ではないと思われます。
これで、新潟は4年連続でキャプテンが移籍する事態となっています。
毎年キャプテンが移籍していくチーム状況は、
まさに迷走しているチームを反映しているようです。
このようなときにチームがバラバラにならないように、
チームの柱となる選手や「イズム」があるとよいのですが、
果たしてそれが今の新潟にあるのでしょうか。
今節の新潟のフォーメーションは前節と同じですが、
メンバーは前節から少し変更となりました。
ゴールキーパーがアレックス・ムラーリャ選手から大谷選手となり、
センターバックで広瀬選手と組むのは
怪我から復帰したソン・ジュフン選手となりました。
試合は、序盤から新潟が積極的に前線からプレスを仕掛け、
奪っては攻撃につなげる展開となりました。
序盤からかなりのパワーを使って攻め続ける新潟ですが、
大分のゴールを割ることはできません。
そんな中、ボールを奪った大分はサイドへボールを流し、
サイドから新潟のゴール前へクロス性のシュートが放たれ、
これが大谷選手を超えて新潟のゴールを揺らし、
大分が1回目のチャンスを決めていとも簡単に先制点を奪います。
新潟は、これで6試合連続での先制点献上となりました。
その後も攻め続ける新潟ですが、決定的なシーンは作れず、
前半は1-0で大分リードのまま折り返しとなります。
後半開始早々、試合が再び動きます。
大分ボールでキックオフされ、そのままボールがサイドに渡り、
グラウンダーのクロスを綺麗に真ん中で合わせられて、
大分のリードはあっという間に2点に広がりました。
新潟は後半からサイドハーフを前線にあげる作戦にでますが、
結果的に戸嶋選手が試合後に語っていたように
「前線と中盤の間に広大なスペース」が生まれてしまい、
一方的に大分がボールを回収して攻め続ける展開となります。
そして、大分は確実にチャンスを得点につなげていき、
3点目、4点目を奪って勝利を決定づけていきます。
新潟の選手たちは、前半から飛ばしていた影響からか
足が止まってしまい、大分の選手の走りに
全くついていくことができず、
簡単にゴール前にフリーな選手が走り込んできます。
時間稼ぎをする必要もないとばかりに攻め続ける大分に対し、
新潟は全くなすすべがなく、
矢野選手を目掛けた安田選手のクロスはことごとく跳ね返され、
結局試合を通じて一本も決定機を迎えることができないまま
試合は4-0で終了。内容・結果ともに完敗となりました。
チームはこれで3連敗。
4失点は2試合目で、そのほか5失点が1試合あり、
ここ8試合では8得点・20失点と
1試合平均3失点に近づくような状況となっています。
さらに、下位の愛媛や京都が勝利し、
いよいよJ3降格圏が間近に迫ってきました。
開幕前は「一年でのJ1復帰」を予想するサポーターは多くいたでしょうが、
「一年でのJ3降格」を予想するサポーターはどれほどいたでしょうか。
しかし、これが現実であり、
「J3降格を考えていなかったこと」が油断の第一歩なのかもしれません。
J2リーグのチームは、どこも力をつけて強くなっています。
新潟が「元J1のプライド」を掲げて戦っても、
そのようなプライドは油断の元にしかならず、
足元をすくわれる結果となります。
特に今季は、「降格組」である甲府、新潟、大宮が
いずれも昇格圏内にたどり着けず苦しんでいます。
特に甲府・新潟はどっぷりと下位に沈んでしまっています。
これが、戦国時代と言われる今のJ2リーグです。
今節、新潟に快勝した大分も、一度はJ3リーグに降格するという
どん底を味わって、ここまで到達しています。
新潟は、このままではまだまだ苦しい状況が続くでしょう。
しかし、止まない雨はないように、
いつかは新潟のチームにも光が差し込む日がくるはずです。
今はとにかく、その日を信じて、
目の前の1試合1試合を戦っていくしかないと思います。
サポーターも苦しいと思いますが、
このようなときに選手たちの支えになるのがサポーターです。
いつか新潟がサポーター力・実力ともに備わった
真のビッグクラブと言われる日が来ることを信じて、
必死に応援を続けていきましょう。
アルビレックス新潟公式サイト 第27節
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。