2018年8月8日水曜日

鈴木政一監督の解任について

本日、8月7日付けで
アルビレックス新潟の鈴木政一監督と契約解除したことが
アルビレックス新潟公式ホームページで報告されました。
次節からは片渕浩一郎ヘッドコーチが暫定監督として指揮をとります。

鈴木政一前監督はジュビロ磐田の黄金時代を築き上げた人物として、
アルビレックス新潟が一年でJ1復帰を目指すために
サポーターも大きな期待を膨らませて迎え入れたお方です。
しばらくJリーグから遠ざかっていた不安もありましたが、
今までアルビレックス新潟にはなかった
「チームを作り上げながら、結果を出していく」
ということをコンセプトとして就任されたお方であり、
開幕前は大いに盛り上がったものです。

しかし、いざシーズンが始まってみたら思うような結果が出ず、
キャンプでやったかやっていないかわからないようなフォーメーションや、
不慣れなポジションに選手を配置するといったようなことが
シーズン中盤になっても見られました。
当然といえば当然ですが、付け焼き刃のようなそのような戦略は
思うような結果が出ず、解任となりました。

開幕当初はスタメンとして出場していたキャプテン磯村選手の
シーズン途中での移籍も含めて、
迷走に迷走を続けた結果、このような結果になったものと思います。

鈴木前監督の契約解除については、
4連敗した時点で多くのサポーターから望む声が聞かれました。
しかし、今シーズン、新潟は
「チームを作り上げていく」ことを目標としていました。
思うように結果は出ない状況だが、
チームを作り上げていくためには
痛みを伴うこともある。
そのような考えのもと、フロントはもうしばらく鈴木前監督に
任せることにしたものと推測されます。

しかし、結果的にその考えは間違いだったのでしょう。
シーズン後半になって、ようやく契約解除を決断しました。
4連敗した時点で決断していれば、
元々素晴らしい力を持っている選手を多く抱えるチームです。
今頃、せめてJ1昇格プレーオフ出場圏内は狙える位置にいたかもしれません。
このタイミングで監督解任となっても、
目指すものは「J2リーグ残留」のみです。
決断が遅かったと言われても、フロントは文句を言えないでしょう。
とはいえ、次の監督には何が何でもJ2リーグ残留を果たしてもらいたいです。

思えば、「チームを作り上げていく」ということを目標に掲げつつ、
さらに「一年でJ1に復帰する」ということも目標に掲げたところが
今シーズンの失敗のもとであったかもしれません。
確かに、新潟は毎年キャプテン含め多くの選手が他チームへ移籍し、
年ごとにチーム戦術を変えて何とか戦ってきたチームです。
特に、ブラジル人に頼る部分が多く、
昨年、そして今年と「当たり」のブラジル人がいないシーズンは
非常に苦しいシーズンとなってしまいます。
そんな中、主に日本人を中心に
チームを作り上げていきたいという気持ちはよくわかります。
しかし、その結果、やはり今シーズンも、いや、今まで以上に
チームが迷走し、未だに戦術・チームとしての戦い方が定まらないまま
監督交代ということになってしまいました。

「一年でのJ1復帰」は非常に厳しいミッションです。
J2リーグでは、チーム戦術を捨ててまで
とにかく目の前の試合に勝つというチームも多く見受けられます。
「チームを作りながら、一年でJ1復帰する」というのは、
あまりにもJ2リーグを甘くみた夢物語だったのではないでしょうか。

次の監督に誰が就任するかはまだ決まっていませんが、
サポーターが求めるのは
「試合の最後まで走り抜くチーム」
「ホームのサポーターの力を勝利に結び付けられるチーム」
だと思います。

選手たちは監督との契約解除について
一番責任を感じていると思います。
次節は、8月11日(土)、ホームで栃木SCと対戦します。
引き続き、選手たちに力を与えられるように、
サポーターは応援を続けていきましょう。

アルビレックス新潟公式ホームページ(鈴木政一監督 契約解除のお知らせ)

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