2021年3月1日月曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第1節

021年2月27日(土)

2021明治安田生命J2リーグ 第1節

ギラヴァンツ北九州 1 vs.    4 アルビレックス新潟

入場者数:3,447人(ミクニワールドスタジアム)

今季も、無事開幕戦を迎えることができました。
新潟の初戦は、北九州とのアウェーゲーム。
福岡の地は緊急事態宣言が発令されており、
今節はアウェー席が設けられず、
新潟のサポーターはDAZNで観戦するということになりました。
ワクチンの接種が始まった新型コロナウイルスですが、
その脅威が薄れるまでにはもう少し時間がかかりそうです。

今季の新潟は、外国籍選手がゴンサロ選手一人のみと、
日本人主体のチーム構成となりました。
ゴンサロ選手は昨季から加入していたので、
新規の外国人選手の加入はゼロということになります。
これは昨季に続いて今季もチームを率いるアルベルト監督が
希望したということです。
個人の力よりも、連携を高めて組織としての力が必要となるJ2リーグ。
そのためには、日本人主体の方が戦力を高めやすいと思ったようです。
昨季をベースに今季の新潟がどこまで戦力を高めているか、注目です。

今節の新潟のフォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは、リーグ戦初出場となる阿部航斗選手。
ディフェンスラインは、
右から藤原奏哉選手、早川選手、千葉和彦選手、堀米選手。
藤原選手は北九州からの加入。いきなり古巣対決となりました。
千葉選手は久しぶりの新潟帰還。
その守備力とフィード力、統率力は練習試合から
いかんなく発揮されているようです。
ボランチは、高宇洋選手、島田選手。
高選手はガンバ大阪からの加入で、
ボール奪取と配給に優れた今後の成長が大きく期待される若手です。
中盤は、右からロメロ選手、高木選手、本間選手。
本間選手はJ1チームからのオファーがあり、
初めて移籍か残留か悩んだようですが、
今季も新潟でJ1昇格を目指すことを決断しました。
ワントップは、鈴木孝司選手。
鈴木選手はセレッソ大阪からの加入で、
琉球所属時のJ3リーグ得点王です。
サブには、大分から加入したサイドならどこでもできる
ユーティリティープレーヤー星雄次選手や、
熊本から加入したJ3リーグ得点王の谷口選手、
JFAアカデミー福島U-18から加入したテクニシャン、
三戸選手が入りました。

対する北九州は、昨季はJ2リーグ初挑戦ながら5位と躍進しました。
しかし、オフでは主力選手が大幅に移籍してしまい、
今季は新たにチームを構築していく一年となりそうです。
とはいえ、チームを率いるのは経験豊富な小林伸二監督。
新戦力をうまく融合させ、チームを築き上げてくることでしょう。

試合は、お互い前線からのハイプレスを武器とするチーム同士、
球際は激しく、ボールを奪えばすぐ前に運んで
決定機を演出する展開となります。
そして、前半29分、新潟のコーナーキックを
フリーとなった千葉選手が頭で合わせて、新潟が先制に成功します。
今季の新潟の初ゴールは千葉選手。
そして、今季もセットプレーは大きな武器となりそうです。
失点直後から攻撃の手を強める北九州を何とか凌いでいた新潟ですが、
前半41分、少しディフェンスラインの動きが止まったところを見逃されず、
裏にボールをあげられて失点。同点に追いつかれます。
前半は1-1での折り返しとなりました。

後半、開始直後から北九州が猛然と襲ってきます。
明らかにギアを強めて逆転を狙ってきている北九州。
新潟は早いパス回しでこれを掻い潜りにかかります。
前半はトラップやワンタッチパスで綺麗に
北九州のプレスを切り抜けていた新潟ですが、
北九州の勢いに押されてミスも多くなり、押され気味となります。
悪い空気を払拭したのは、新戦力の選手たちでした。
後半57分、高木選手のクロスを頭で押し込み、新潟が再び勝ち越しに成功します。
そして、直後の後半60分、サイド深くまで侵入した藤原選手のクロスが
相手のオウンゴールを誘い、2点のリードを奪うことに成功します。
開幕戦ということもあってか、足をつる選手が多く、
堀米選手が早々に交代。
前半から飛ばしていたロメロ選手も明らかに疲れが見え始め、交代。
コロナ禍で超過密日程だった昨季。
その後、あまりオフもないままキャンプインとなり、
練習試合を繰り返していたとはいえ、
やはり本番となると消耗度が異なるのでしょう。
後半75分、高木選手のクロスを受けた本間選手が相手選手をかわして
シュートをゴールに突き刺し、4点目を奪うことに成功します。
しかし、本間選手はゴール直後に足を攣って動けなくなってしまい、
そのまま交代となりました。
初戦から、満身創痍の状態となっている新潟。
今後が心配な気持ちもありますが、
まずは目の前の試合に集中するのみです。
今季も昨季に続いて5名の交代枠が認められているリーグ戦。
その交代枠を上手に活かし、三戸選手もリーグ戦デビューをかざって
そのポテンシャルを十分に発揮してくれます。
千葉選手を中心としたディフェンスラインは
最後まで集中を切らさず守り切り、試合終了。
開幕のアウェー戦は、1-4での勝利となりました。

昨季に続いて開幕戦勝利を飾った新潟。
次節は3月6日(土)、ホーム開幕戦で長崎と対戦します。
今季は超過密日程となった昨季と異なり、
少しスケジュールに余裕がある予定となっています。
上手に疲労を回復しながら、昇格目指して戦っていきましょう。

追記1)
北九州のホーム開幕戦で勝利した新潟。
実は「ミクニワールドスタジアムのジンクス」というのがあり、
それは北九州のホーム開幕戦で勝利したクラブは昇格している、
というものです。
2018年は琉球(J2へ昇格)。2019年は北九州(J2へ昇格)。
2020年は福岡(J1へ昇格)。
そして2021年の新潟はどうなるか?ということです。
個人的にはあまりジンクスというものは強くは信じませんが、
縁起がいいのはよいことです。
そして、このような話題があがるたびに、
よくこういうことを思いつくなあ、と思います。

追記2)
千葉選手、早川選手のセンターバックは足元も落ち着いており、
ビルドアップもスムーズに進むので中盤の選手が下がってくる必要がなく、
アルベルト監督の戦術がまた一段と熟成したような印象です。
センターバックはこれに舞行龍選手や新加入の遠藤凌選手、
鹿児島への期限付き移籍から復帰した岡本選手がおり、盤石の体制です。
ボランチも、高選手のボール奪取能力は噂以上であり、
何度も北九州の攻撃の芽を摘み取っては新潟のチャンスを演出していました。
島田選手も昨季に引き続き中盤に君臨し、
その左足でのプレースキックは今季も新潟の大きな武器になりそうです。
ボランチは、これに秋山選手とゴンサロ選手がいて、
ここに負傷が明けた福田選手が加わると、
その競争はとても激しいものがあります。
戦力が充実した新潟。今季も楽しみです。


順位チーム勝点試合得失
1アルビレックス新潟31100413
2東京ヴェルディ31100303
3京都サンガF.C.31100202
3ファジアーノ岡山31100202
5ザスパクサツ群馬31100211
5大宮アルディージャ31100211
5V・ファーレン長崎31100211
8FC琉球31100101
9モンテディオ山形11010110
9ジェフユナイテッド千葉11010110
9FC町田ゼルビア11010110
9ヴァンフォーレ甲府11010110
13松本山雅FC11010000
13レノファ山口FC11010000
15ブラウブリッツ秋田0100112-1
15水戸ホーリーホック0100112-1
15ツエーゲン金沢0100112-1
18ジュビロ磐田0100101-1
19栃木SC0100102-2
19SC相模原0100102-2
21ギラヴァンツ北九州0100114-3
22愛媛FC0100103-3
開幕戦が終了した時点で、昨季に続いて新潟が首位!
昨季は第2節ですでに首位から陥落しましたが、
これを何とか最終節までキープしたいところです。
来季はJ1リーグから4クラブが降格してくることに合わせて、
今季のJ2リーグも4クラブがJ3リーグに降格する厳しいリーグ戦です。
とはいえ、J1リーグからの降格クラブがない今季。
これを昇格のチャンスととらえ、
何としても今季こそ昇格をつかみたいところです。

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