2021年11月22日月曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第40節 そして アルベルト監督の退任

021年11月21日(日)

2021明治安田生命J2リーグ 第40節

ザスパクサツ群馬 0 vs.    0 アルビレックス新潟

入場者数:4,671人(正田醤油スタジアム群馬)

今季も残り2試合。
今節、アウェイでのザスパクサツ群馬戦を控えていた新潟ですが、
試合当日の朝に各種報道機関から「アルベルト監督退任へ」との
報道が流されました。
公式には来季も続投に向けて交渉中となっていましたが、
試合当日に選手やサポーターの心を揺るがす一事件。
そんな中でも、アウェイの地には
千人を超えるサポーターが集結し、
選手たちはそんなサポーターたちの前で
勝利を見せられるように戦います。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは阿部選手。
ディフェンスラインは、右から
長谷川選手、千葉選手、舞行龍選手、田上選手。
ボランチは、高選手、福田選手。
中盤は、右からロメロ選手、高木選手、三戸選手。
ワントップは鈴木選手です。

試合は、ボールを保持しながら攻撃を組み立てる新潟と、
引いてがっちり守ってカウンターを狙う群馬の構図。
更に言えば、群馬は残留争いの渦中にあり、
勝ち点1でも積み上げることが大切な状況です。
群馬は前線からのプレスもあまり激しくいかず、
自陣に入ってきたあたりでプレスを強める、
といった流れです。
新潟はうまく群馬のプレスをかわしながら
決定的なシュートまでつなげますが、
群馬のゴールキーパーのビッグセーブも連発し、
ゴールを奪うことができません。
フリーキック、コーナーキックも多く獲得し、
セットプレーから得点機を演出しますが、
それでも群馬の硬い守備に阻まれて得点できません。
前半はほとんど群馬にボールを握らせず、
群馬に許したシュートはわずかに一本。
それでもお互いスコアは動かず、
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半も大きな流れはそのままでしたが、
先に選手交代に動いた新潟は
選手交代のたびにどんどん動きが悪くなるような状況で、
前半のような決定機を作り出すことはできなくなりました。
一方、群馬は全く選手交代をせずに
とにかく今の状況を変えずにしぶとく勝ち点1を狙います。
なんとか一点をもぎ取りたい新潟でしたが、
後半はボールを保持しながら、
ただ時間が過ぎていくような展開で、
少し退屈な試合となってしまいました。
群馬もカウンターやセットプレーから
数本シュートを放ちますが、
いずれもゴールを脅かすことはできず。
引いて守る群馬を相手に最後まで決め切ることができず、
タイムアップ。
今節は0-0のスコアレスドローとなりました。

群馬は勝ち点1を狙うという分かりやすい目標目指して戦う中、
新潟の選手たちはモチベーションを保つのが
非常に難しい状況であったと思います。
それでも前半はなんとか戦えていましたが、
後半は息切れして全く魅力的なゲームを
見せることはできませんでした。
疲れがたまったときにこそ、気持ちや思いが見えるもの。
シーズン途中に昇格も降格もなくなり、
監督も退任することが決まっている異例の状況の中で、
選手たちは何を目指して戦えばいいのか難しいと思いますが、
最後まで応援を続けるサポーターのために、
最後の最後まで戦い抜いてほしいと思います。

追記1)
試合終了後、アルベルト監督の口から直接
「新潟の監督は今季終了をもって退任する」と伝えられました。
そして、「クラブは来季も続投してほしいと手を尽くしてくれたが、
自分の成長や家族のために難しい決断をした」と、
自分の意思で退任を決めたことを強調していました。
来季は、FC東京の監督を勤めることが濃厚となっています。
サポーターの前に挨拶に駆けつけたアルベルト監督の目には
涙が浮かんでいました。
選手と同様に監督もステップアップを目指すものなので、
J1の舞台へ羽ばたくアルベルト監督の背中は
押してあげたいと思います。
その一方で、シーズンの途中で、しかも試合の当日に
公式の発表より前に報道機関からアルベルト監督の退任報道が流され、
それに押される形でアルベルト監督から
試合の直前になって選手たちに自身の退任について伝えることになり、
試合終了後には退任会見が開かれてしまう、という状況になったのは
非常に残念です。
11/22現在も、公式からは何の報告もありません。
→注)11/22 12:00に公式発表となりました。
公への退任発表が報道機関→監督→(公式)の流れと
なってしまったようですが、
本来は逆であるべきではないかと思います。
それでも、アルビレックス新潟は前に進んでいかねばなりません。
次の新潟の監督は現時点で未定であり、
残りの2試合もアルベルト監督が指揮をとるようですが、
たとえばシーズン途中に移籍をちらつかせた選手は
「干されて」試合には出してもらえなくなるのが常です。
監督はシーズン途中に退任(移籍)が決定となっても、
その後も指揮を取り続けるのは少し納得できません。
今までのアルベルト監督の功績には感謝していますが、
切り替えて現時点で来季の準備ができることをいいようにとらえて、
次の試合からできる限りの新体制で臨んでほしいと思っています。
来季から監督も変わり、
おそらく選手たちも半分くらいは入れ替わる中で、
「今の」アルビレックス新潟を応援することに何の意味があるのか。
それでも「アルビレックス新潟」を応援してくれるサポーターのために、
選手やスタッフは考えて最後まで戦ってほしいと思います。


順位チーム勝点試合得失
1ジュビロ磐田87402695734132
2京都サンガF.C.824024106593128
3ヴァンフォーレ甲府764022108613526
4V・ファーレン長崎75402299674225
5FC町田ゼルビア6840191110623824
6アルビレックス新潟674018139603723
7モンテディオ山形65401981355469
8ジェフユナイテッド千葉6240161410453510
9FC琉球614017101354459
10ファジアーノ岡山564014141238335
11水戸ホーリーホック554015101554468
12東京ヴェルディ52401410165565-10
13ブラウブリッツ秋田47401114153947-8
14レノファ山口FC42401012183649-13
15栃木SC4240915163448-14
16ザスパクサツ群馬4040913183453-19
17大宮アルディージャ3840814184855-7
18SC相模原3740813193250-18
19ツエーゲン金沢3740910213759-22
20ギラヴァンツ北九州3540714193359-26
21愛媛FC3440713203664-28
22松本山雅FC3340712213468-34
首位の磐田は長崎と引き分け、今節での優勝は叶いませんでした。
二位の京都は岡山と引き分け、今節での昇格決定とはなりませんでした。
長崎も今季での昇格の可能性が完全になくなり、
あとは二位の京都と三位の甲府にのみ昇格の可能性が残っています。
とはいえ、甲府の昇格は厳しい状況ですが、
最後まで昇格争いを盛り上げてほしいと思います。
一方、残留争いは最終節が近くなってより激しさを増しています。
相模原は愛媛相手に、後半アディショナルタイムに劇的な逆転劇を演じ、
一気に残留圏の18位に浮上しました。
代わって栃木相手に苦杯を舐めた金沢が降格圏の19位になっています。
松本は山口相手に引き分け、依然として最下位に沈んでおり、
松本においては次節にも降格圏内になることが
決まってしまう恐れがあります。
前節は勝利を飾った北九州は千葉相手に敗北。
なかなか降格圏を脱出することができません。
そして、J3リーグでは宮崎が敗北し、
「19位の特権」も怪しくなってきました。
J2リーグの残留争いも、J3リーグの昇格争いも、
最終節までもつれることになりそうです。

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