2021年11月8日月曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第38節

021年11月7日(日)

2021明治安田生命J2リーグ 第38節

松本山雅FC 1 vs.    1 アルビレックス新潟

入場者数:7,750人(サンプロアルウィン)

朝晩の冷え込みが一段と強くなり、
冬の訪れを感じさせます。
しかし、日中は未だに暖かい日差しが降り注ぎ、
本日は日差しを受けてのデーゲームとなりました。
今節はアウェイで松本山雅FCと対戦します。
松本はJ1経験クラブでありながら
今季はなかなか調子が上がらず、
シーズン終盤となった今でも最下位に沈んでいます。
残留のために一丸となって戦ってくることでしょう。
新潟は今季の昇格という目標こそなくなりましたが、
現地に駆けつけたサポーターや
DAZNで応援してくれている方々のためにも、
勝利のために全力を尽くしてほしいところです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは阿部選手。
ディフェンスラインは、右から
長谷川選手、千葉選手、舞行龍選手、堀米選手。
ボランチは高選手、福田選手。
中盤は、右からロメロ選手、高木選手、小見選手。
ワントップは谷口選手です。

序盤は、高い位置からプレスもあまりかけず
引いて堅いディフェンスから入る松本。
新潟はボールを保持しながら隙を伺います。
お互い早々の失点を防ぐために
様子見のような時間帯が続いていた中、
前半5分、新潟のゴール前でミスから
ボールが相手選手に渡ってしまい、
強烈なミドルシュートを打ち込まれて
4試合連続で新潟が相手に先制点を献上します。
その後もなかなかボールを前に運べない新潟でしたが、
飲水タイムを経てアルベルト監督の喝が入ると、
縦パスが入るようになって松本のゴールを脅かします。
新潟の波状攻撃が続く中で、
早いうちに同点に追いついておきたいところでしたが、
放つシュートはことごとく枠外にそれるばかり。
前半は1-0での折り返しとなりました。

後半、開始直後から小見選手に代えて高澤選手を投入。
新潟の圧力は凄まじく、
松本は自陣に押し込まれて防戦一方となります。
セカンドボールもほぼ全て新潟が回収し、
松本は何とかカウンターから追加点を狙いますが、
新潟の攻守の切り替えも早く素早いチェックが入り、
パスミスも多くボールを保持することができません。
松本は新潟の攻撃をファールで止めたり外に逃げるしかなく、
フリーキックやコーナーキックも多く獲得しますが、
なかなかゴールに結びつけることができません。
そんな中、後半8分、ペナルティエリア少し手前で
フリーキックを獲得すると、
キッカーの高木選手は壁の下を放つシュート。
これは相手ゴールキーパーに弾かれますが、
詰めていた谷口選手が更にこぼれ球をシュート。
これがポストに当たったところを
高澤選手が左足で押し込み、
攻め続けていた新潟がようやく同点に追いつきます。
高澤選手は、これが新潟での初ゴールとなりました。
その後も、圧倒的に新潟がボールを保持し、
松本ゴールに雨霰のようにシュートが乱れ打ちされますが、
なかなか枠内に飛ばすことができません。
選手交代をフル活用して勝ち越しを狙う松本に、
カウンターからチャンスを与えてしまいますが、
阿部選手のビッグセーブもあり勝ち越しは許しません。
最後まで攻め続けた新潟ですが、
どうしても勝ち越しゴールを奪うことができず。
後半アディショナルタイム、
松本の分厚い攻撃を防いだ新潟は、
高木選手のフィードが右サイドの大本選手に渡り、
人数も数的優位な状況を作り出して
最高のチャンスを迎えますが、
大本選手の選択は自らシュート。
これが大きく枠をそれたところで、タイムアップ。
今節は1-1での引き分けとなりました。

圧倒的にボールを保持しながらゴールを奪えない、
というのは今季を象徴するゲームであったと思います。
それでも、シュートを数多く放つことができたのは
一筋の光明。
ただし、シュート18本のうち枠内が4本というのは、
松本の枠内シュート3本と対して違いはなく、
いかにシュートを枠内に飛ばすか、が
引き続いての課題です。
更に、フリーの選手を活かせない場面も目立ち、
ベストなプレーを選択する、というのも向上が必要です。
一朝一夕でできるものでもないので、
来季を見据えて日頃の練習から取り組み、
今季の昇格もない状況ですがすでに残留も決まっており、
「すでに来季の戦いのための準備を
進めることができる」状況をうまく活かし、
一日一日を無駄にしないようにしましょう。

追記1)
前節に続いて先発となった小見選手。
前節は軽率な守備から失点の契機となってしまいましたが、
今節も積極的なプレースタイルは変わらず躍動しました。
しかし、前半のうちに後ろから相手を倒す不必要なファールで
イエローカードをもらってしまい、
前半のみでの交代となりました。
プレーしている中でつい熱くなってしまい、
守備の場面でラフプレーから退場となってしまう、というのは
特に若い選手に多くみられる徴候です。
誰もが通る登竜門なのかもしれませんが、
前節に引き続き特に守備のときにいかに冷静に対処できるか、が
今後の小見選手の成長に欠かせないことでしょう。
試合での経験を活かし、大きく成長してほしいと思います。

追記2)
今季、大分から途中加入し、
昇格の切り札とされていた高澤選手。
それなのになかなかゴールを奪えないどころか、
メンバー外となることも多く、
そんな中でクラブは昇格を逃してしまうことになりました。
非常に悔しい思いをしていたことでしょう。
今節はボールを押し込んだだけのゴールですが、
そこにいるというのが大事で、
何と言われてもゴールはゴールです。
心ないサポーターから非難されることもあったかもしれませんが、
なかなか結果を出せないで一番悔しかったのは
高澤選手自身だと思います。
ゴールを決めることができて、本当に良かったと思います。
ただし、一点で満足するわけはないでしょう。
今季もまだ試合はあります。
一点でも多く得点を量産し、
非難の声を吹き飛ばしてほしいと思います。


順位チーム勝点試合得失
1ジュビロ磐田83382585683830
2京都サンガF.C.78382396563026
3V・ファーレン長崎71382189624022
4ヴァンフォーレ甲府703820108563323
5FC町田ゼルビア6438181010563422
6モンテディオ山形643819712503911
7アルビレックス新潟633817129583721
8FC琉球59381781351429
9ジェフユナイテッド千葉583815131041338
10水戸ホーリーホック523814101450428
11ファジアーノ岡山523813131235314
12東京ヴェルディ4838139165064-14
13ブラウブリッツ秋田47381114133842-4
14レノファ山口FC41381011173547-12
15栃木SC3938815153345-12
16ザスパクサツ群馬3838911183352-19
17大宮アルディージャ3738813174550-5
18ツエーゲン金沢3738910193754-17
19SC相模原3438713182846-18
20愛媛FC3438713183560-25
21ギラヴァンツ北九州3238614183257-25
22松本山雅FC3238711203164-33
首位磐田と二位京都の直接対決は、磐田が制しました。
磐田は今節での昇格確定とはなりませんでしたが、
次節にも自力でのJ1昇格が決まる可能性があります。
二位京都と三位長崎の勝ち点差は7。残りは4試合。
どのような結末が待っているでしょうか。
下位の方は、大きな順位変動はなし。
北九州と松本は残留圏となる18位との勝ち点差が5と、
非常に苦しい状況となっています。
しかし、実はJ3リーグでは
今季J3リーグ初参戦となるテゲバジャーロ宮崎が奮闘しており、
現時点で昇格圏の二位に位置しています。
宮崎はJ2ライセンスを持っておらず、
たとえ昇格圏で終わってもJ2リーグに昇格することはできません。
宮崎が昇格圏でフィニッシュとなると、
J3リーグからの昇格クラブは一つとなり、
J2リーグからJ3リーグへの降格クラブは三つとなります。
そのため、J2リーグの19位と20位では
大きくその価値が変わる可能性があります。
J2リーグの残留争いは、J3リーグも含めて
本当に最後まで目が離せません。

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