2021年11月4日木曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第37節

021年11月3日(水・祝)

2021明治安田生命J2リーグ 第37節

アルビレックス新潟 0 vs.    1 ジュビロ磐田

入場者数:12,346人(デンカビッグスワンスタジアム)

今節は、シーズン中盤は
昇格のための大一番になると考えられていた、
ホームでのジュビロ磐田戦。
このようなチーム状況下で
この試合を迎えることになったのは残念ですが、
勝利を目指すことには変わりありません。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは阿部選手。
ディフェンスラインは、右から
長谷川選手、千葉選手、舞行龍選手、田上選手。
ボランチは福田選手、島田選手。
中盤は、右から三戸選手、高木選手、小見選手。
ワントップは鈴木選手です。

試合は、新潟がパス回しで攻撃を組み立てる中、
磐田は前線からはプレスをかけず、
どっしり構えてボールの奪いどころを探り、
奪ったところから少ない手数でシュートシーンを
作り出す展開となります。
今節も新潟は前への推進力、縦パスを重視して
あまりバックラインで回すことなく
攻撃を組み立てますが、
磐田に上手に守られてシュートまでつなげることができません。
前半は磐田もあまり攻撃の圧力を強めず、
新潟がボールを保持する時間が長くなりつつも
まさに「持たされている」ような展開で、
時間だけが過ぎていきます。
前半はそのまま、0-0での折り返しとなりました。

後半、磐田は少し圧力をかけて攻勢に出ます。
新潟もより前線にボールを運んで
得点を狙いにいきます。
お互いシュートシーンが増えてくるも
なかなか得点が生まれない中、
試合を動かしたのはセットプレーからでした。
後半19分、磐田のフリーキックは一度弾かれますが、
セカンドボールを回収した磐田の選手に向かって
高木選手の静止があるも
遠藤選手をマークしていた小見選手が突っかかってしまい、
完全フリーの状態で遠藤選手にボールが渡ってしまいます。
百戦錬磨の遠藤選手は冷静に中央の状態を見てクロス。
これをルキアン選手がヘディングで押し込んで、
磐田が先制に成功します。
その後は、お互い中2日のゲームということもあってか
あまり決定機を作り出すことはできず。
最後まで集中した磐田の守備を崩すことはできず、
試合終了。
今節は0-1での敗戦となりました。

二位の京都も勝利をしたことで、
残り5試合となって今季での昇格が完全に途絶えました。
シーズン序盤の好調なときを思い返すと、
このような状況になったことは残念ですが、
得るものもあったものと思います。
ひとまず今季は残りの試合を最後まで全力を尽くし、
来季こそ昇格を目指して奮起して欲しいと思います。

追記1)
今季、リーグ戦初スタメンとなった小見選手。
持ち味の積極性はある程度は見せることができたものの、
シュートは一本で終わり、また課題である守備のミスから
痛恨の失点の起点となってしまいました。
おそらく、試合の日の夜は悔しくて
寝れなかったのではないでしょうか。
活躍できると思っていたプロの世界で
このような洗礼を受けるとは
想像もしていなかったかもしれませんが、
まだまだ19歳。
本間至恩選手や三戸選手も退場処分などの失敗から、
選手としての成長を果たしています。
小見選手も、今節の失敗を活かして、
また練習から全力で取り組んで成長してほしいと思います。

追記2)
今季での昇格が完全に絶たれたことで、
中野社長が報道対応を行われました。
基本的なベースは継続しつつも、
アルベルト監督の続投については協議中とのことです。
今年、二年目の指揮をとったアルベルト監督。
日本人中心のチームは魅力的な試合を
展開できたこともありますが、
なかなかシュートチャンスを
作ることができなかったのも事実です。
セットプレーからの得点は絶望的で、
5月以降はフリーキックやコーナーキック、PKからも
全く得点を奪うことができていません。
ベースはこのままとするとしても、
いかにこの点を改善していくかが来季の課題でしょう。

追記3)
今季も新潟が昇格を逃したことには多くの原因がありますが、
中でも「上位陣から勝利をあげることができない」を取り上げます。
新潟はよく下位チームからの取りこぼしが多いと言われますが、
それ以上に、優勝するのならばとにかく
順位が近いライバルチームには勝利する、ということが大切です。
J1リーグは今節の結果をもって
川崎フロンターレの連覇が決まりました。
川崎は無敵のように扱われますが、
いつも勝利しているわけではありません。
川崎のここまでの戦績は、26勝7分1敗。
そのうち1敗は福岡であり、
7分は仙台、浦和、柏、湘南、神戸、広島2回です。
川崎も、いわゆる「下位チーム相手の取りこぼし」はあります。
これより、当時二位だった名古屋との直接対決を2連勝、
それも圧倒的に勝利したことは記憶に新しいですし、
二位の横浜F・マリノスからも勝利をあげています。
二位のチームを直接叩くことができるから、
川崎が独走状態になるという構図ができあがっています。
対して新潟は、昨季も昇格組の徳島と福岡には勝利できず、
今季も昇格の可能性が高い磐田、京都相手に
一勝もあげることができませんでした。
それどころか、磐田には勝ち点6、
京都には4を与えてしまいました。
これでは昇格を狙うのは厳しい状況でしょう。
チームも生き物なので、引き分けたり負けることはあります。
しかし、ここぞの大事な一戦の際には、
いつも以上に集中して勝ち点3を奪う、
という姿勢が大事だと思います。
来年こそ、強豪チームとの直接対決で
勝利を掴む新潟を期待します。


順位チーム勝点試合得失
1ジュビロ磐田80372485673829
2京都サンガF.C.78372395562927
3V・ファーレン長崎68372089594019
4ヴァンフォーレ甲府673719108553322
5モンテディオ山形643719711503812
6FC町田ゼルビア633718910563422
7アルビレックス新潟623717119573621
8ジェフユナイテッド千葉573715121039318
9FC琉球56371681349418
10水戸ホーリーホック51371491448408
11ファジアーノ岡山493712131234313
12東京ヴェルディ4837139155061-11
13ブラウブリッツ秋田46371113133741-4
14栃木SC3837814153244-12
15レノファ山口FC3837911173346-13
16大宮アルディージャ3737813164448-4
17ツエーゲン金沢3737910183652-16
18ザスパクサツ群馬3737910183251-19
19SC相模原3337712182745-18
20愛媛FC3337712183560-25
21ギラヴァンツ北九州3237614173256-24
22松本山雅FC3137710203063-33
首位の磐田、二位の京都は安定の勝利。
次節にも磐田の昇格が決定するかもしれません。
長崎が甲府をかわして三位に浮上。
序盤の首位だった新潟が7位、琉球が9位にいるところを見ると、
本当にシーズン通して安定した結果を出すのは難しいと思います。
下位の方は、依然として松本が厳しい状況。
少しずつ下位4チームと18位以上の勝ち点差が広がっていますが、
まだまだ最後までわかりません。




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