2021年11月1日月曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第36節

021年10月31日(日)

2021明治安田生命J2リーグ 第36節

ファジアーノ岡山 1 vs.    1 アルビレックス新潟

入場者数:5,578人(シティライトスタジアム)

今季も残りわずか。
今節は、アウェイでファジアーノ岡山と対戦します。
岡山は新潟が苦手としている相手であり、
いままで一勝しかしたことがありません。
岡山は硬い守備をベースとして
セットプレーと鋭いカウンターでの
得点を得意としているチームであり、
これは新潟が苦手とするチームの共通部分かもしれません。
前節、同じような戦術をとる秋田相手に
ほとんど攻撃を組み立てることができなかった新潟。
今節はそれを挽回すべく、
自分たちのスタイルで勝ち切ることができるでしょうか。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは阿部選手。
ディフェンスラインは、右から
田上選手、千葉選手、早川選手、堀米選手。
ボランチはゴンサロ選手、高選手。
中盤は、右から三戸選手、高木選手、シマブク選手。
ワントップは谷口選手です。
連戦が続くこともあり、少しメンバーを変更してきました。

今節の新潟は、最終ラインからのパス回しはいつも通りですが、
素早く縦パスを入れてボールを前線に運びます。
明らかに前節とはうってかわって、
前への意識を高めている新潟。
その流れから獲得したコーナーキックで、
千葉選手が頭で合わせますが
これは相手ゴールキーパーのビッグセーブに防がれて得点ならず。
すると前半16分、中盤での新潟のパスミスから
岡山のカウンターが炸裂し、
最後は「新潟キラー」の異名をもつ上門選手に決められて
堅守の岡山相手に新潟が痛い先制点を献上してしまいます。
最初のパスが上門選手に収まらなかったことで、
新潟のディフェンス陣が一瞬戻る足を緩めたところを
見逃しませんでした。
先制点こそ与えてしまいましたが、
新潟のやることは変わりません。
引き続きパス回しを駆使して、岡山の守備を崩しにかかります。
前半はそのまま、1-0での折り返しとなりました。

後半、開始直後から長谷川巧選手、小見洋太選手を投入し、
さらに攻勢を強める新潟。
交代選手の出足は鋭く、
前線からのプレスも圧力を増して、
ボールを奪われた際の切り替えも素早く、
新潟が一方的にボールを支配して岡山を攻め立てる展開となります。
そんな状況でも、岡山はボールを奪った際の数少ないチャンスを
シュートに結びつけて追加点を奪いにきます。
追加点を奪われるリスクを背負いながらも攻めるしかない新潟。
撃ち合いのような展開が続く中、
お互いに点が取れない状況が続いていましたが、
後半12分、ペナルティエリアへボールを運んだ谷口選手は
ペナルティエリアを横切るように相手のディフェンスをかわしていき、
タイミングを見計らって放たれたシュートは
相手守備陣の隙間を綺麗にすりぬけて、
ゴールキーパーが反応もできずゴールに吸い込まれます。
前節に続き、谷口選手の同点ゴールが生まれた新潟。
島田選手、大本選手、矢村選手を投入し、さらに攻勢を強めます。
交代で入ってきた選手は縦横無尽にピッチを駆け巡り、
勝ち越し点を狙いにいきます。
岡山もカウンターやセットプレーから得点を狙いますが、
新潟は集中したディフェンスで何とか阻止。
どちらが勝ち越してもおかしくないスペクタクルな展開でしたが、
最後までお互い勝ち越すことはできず。
今節は1-1でのドローとなりました。

多くの今季出番がなかった選手を起用し、
ドローの結果となった新潟。
結果は少し残念なところもありますが、
今まで出場出番がなかった選手が
しっかりと自分の役割を果たせたこと、
特に多くの若手がピッチで躍動したことは
今後の新潟にとってプラスに働くことでしょう。
今季での昇格は厳しい現状ですが、
来季につなげるべく、
一試合一試合を無駄にせず戦い抜きましょう。

追記1)
三戸選手、シマブク選手に続けとばかりに
ようやくリーグでのデビュー戦となった小見選手。
出場した天皇杯の試合ではその前への推進力から
敵陣のサイドを突破し、何度も攻撃の起点となっていました。
今まで試合に出ることができなかった
悔しさも大きかったと思います。
今節は、チャンスがあればシュートを放ち、
得点に飢えている姿を見せてくれました。
小見選手は高卒ルーキーながら人一倍食事に気を使い、
ブログを開設してそれを発信している魅力的な若手の一人です。
そして、長谷川巧選手は新潟市出身、新潟ユース出身の選手。
今まではレンタル先でのザスパクサツ群馬や
ツエーゲン金沢での活躍が目立っていましたが、
ようやく新潟の選手として走り回る姿を見ることができました。
長谷川選手は179cmの大型サイドバックで、
豊富な運動量と正確なクロスで攻撃を組み立てる選手です。
新潟の選手たちの成長も楽しみですが、
新潟にゆかりがある選手の活躍や成長も楽しみです。
対戦相手の岡山の宮崎幾笑選手は新潟ユース出身。
新潟ではあまり出場機会がなく、ツエーゲン金沢、FC東京を経て
岡山で戦っています。
彼らには今後のJリーグ、サッカー界を盛り上げてほしいと思います。



順位チーム勝点試合得失
1ジュビロ磐田77362385663828
2京都サンガF.C.75362295552926
3ヴァンフォーレ甲府673619107543123
4V・ファーレン長崎65361989553916
5モンテディオ山形643619710493613
6アルビレックス新潟623617118573522
7FC町田ゼルビア603617910533221
8FC琉球563616812493910
9ジェフユナイテッド千葉543614121038317
10水戸ホーリーホック50361481448408
11ファジアーノ岡山463611131232302
12東京ヴェルディ4536129154860-12
13ブラウブリッツ秋田43361013133641-5
14栃木SC3836814143243-11
15大宮アルディージャ3736813154447-3
16ザスパクサツ群馬3736910173147-16
17レノファ山口FC3536811173146-15
18ツエーゲン金沢3436810183451-17
19SC相模原3336712172744-17
20愛媛FC3336712173458-24
21ギラヴァンツ北九州3136613173256-24
22松本山雅FC3136710192860-32
首位の磐田と二位の京都はいずれも勝利し、
昇格へ向けて足場を固めています。
猛追していた三位の甲府は東京ヴェルディ相手に引き分け、
逆転昇格への道が険しいものになっています。
山形が栃木相手に勝利したため、
新潟を抜いて五位に浮上しました。
昇格争いは落ち着いた印象ですが、
最後まで意地を見せて欲しいところです。
下位の方は、最下位だった相模原が
同じく降格圏に沈む北九州相手の激しいバトルを
後半アディショナルタイムの劇的弾で勝利。
代わって松本が最下位に沈んでしまいました。
残留争いは最後まで目が離せないデッドヒートが続きます。

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