2019明治安田生命J2リーグ 第29節
アルビレックス新潟 2 vs. 3 ツエーゲン金沢
入場者数:13,608人
本日は、夏休み最後のホームゲームです。
対戦相手は、ツエーゲン金沢。
言わずと知れた、新潟の元監督、
柳下正明監督が指揮をとるチームです。
新潟は今季はこの金沢相手に天皇杯も含めて二連敗。
同じ対戦相手に連敗を重ねることなく、
またリーグ戦の連敗を止めるためにも勝利が強く求められる一戦です。
今節の新潟のメンバーは、
出場停止の高木選手のポジションにシルビーニョ選手が入りました。
ディフェンスラインは、右から舞行龍選手、岡本選手、
大武選手、堀米選手となりました。
舞行龍選手はサイドバックの練習をしているとの情報がありましたが、
まさにその通りに右サイドバックでの出場となりました。
試合は、前半開始早々、動きます。
前半3分、金沢の最初のコーナーキックから
新潟のゴール前でスクランブルとなり、
最終的にはボールをゴールに押し込まれて、
早くも新潟が追いかける展開となります。
またしても三大失点癖である「開始早々の失点」が出てしまった新潟。
しかし幸か不幸か、時間はたっぷりあるので、
新潟の選手は焦らずボールを保持し続け、
効果的な攻撃を繰り出していきます。
新潟が金沢を押し込む時間帯が長い中、
早く同点に追いつきたい新潟は、
前半30分、フランシス選手とシルビーニョ選手のコンビプレイから
最後はレオナルド選手がクロスを押し込み、同点とします。
その後も前半のうちに逆転ゴールを狙って攻め続けますが、
勝ち越しゴールを奪うことはできず。
前半は1-1での折り返しとなりました。
後半開始早々、またしても新潟の失点癖が顔を出します。
後半50分、自陣ペナルティエリア内に相手選手の侵入を許してしまい、
これをフランシス選手が倒して金沢にPKを与えてしまいます。
このPKを決められて、再び新潟が追いかける展開となります。
金沢は後半開始頭から選手を一人代えて、
新潟の攻撃の起点となっていたシルビーニョ選手を封じ込める作戦に出ます。
これが奏功し、新潟は前半のように攻めることができません。
それでも後半68分、レオナルド選手が金沢のペナルティエリア内で倒され、
これがPKの判定となります。
キッカーは、レオナルド選手。
いつものゆっくりした助走から放たれたシュートは
金沢のキーパー・白井選手に読まれていましたが、
飛んだコースが良かったため、ゴールへと吸い込まれました。
再び同点に追いついた新潟ですが、またしても、
またしても、三大失点癖の一つである「得点直後の失点」が出ます。
後半72分、金沢のプレスが新潟のミスを誘って金沢のコーナーキックとなり、
これを決められて、同点ゴールを喜ぶ余韻もなく再び勝ち越しを許します。
攻め続ける新潟。守りを固める金沢。
ゴールキーパーの白井選手を中心に守られ続けていた新潟ですが、
後半90分、レオナルド選手が再び金沢のペナルティエリア内で倒され、
本日二度目のPKを獲得します。
キッカーは、またもレオナルド選手。
ゆっくりとした助走が始まり、スタジアムのサポーターは
固唾を飲んで見守ります。
シュートコースは、1回目と同じ左隅。
これを白井選手が完全に読み切り、
今度はゴール外にはじき出されてしまいました。
その後も闘志を奮い立たせて同点ゴールを狙いますが、万事休す。
今節は、2-3での敗北となり、三連敗となりました。
勝利後の金沢の柳下監督の表情が示すとおり、
今節の金沢は決して良い状態ではありませんでしたが、
セットプレーからの3得点で勝利を掴めたということで、
「内容が悪くてもセットプレーから勝てるということは、
強いチームなのかなと思います」と柳下監督は総括していました。
一方の新潟は、久しぶりに複数得点が奪えたものの、
ここ3試合で8失点と守備の崩壊が止まりません。
今日、金沢に与えたコーナーキックは全部で3本。
そのうち2本を決められているので、
金沢のコーナーキックのゴール確率は66.7%と驚異的な数字になってしまいました。
2点とも岡本選手のマークを外されて決められており、
試合後の岡本選手は目を真っ赤にしていたそうで、
メディアを通しても自分を攻める声が聞かれました。
新潟の他のメンバーからも「チームというより個人の集中力の問題」とか、
「何度言ってもセットプレーの準備が遅い」などと
失点の起点となってしまった岡本選手や他者を非難する声が聞かれました。
サッカーはチームスポーツです。
得点を奪った際には一人で奪ったものではなく全員で掴み取った得点であり、
失点についても誰か一人のせいだけで失点するということはなく、
そこまでの流れに多くの人間が関わっているはずです。
チーム状況が苦しい中で、選手たち同士で責任を
仲間のはずのチームメイトに押し付けるのは聞いていて非常に見苦しいです。
そのような考えだから、現実の問題を直視できず、
いつまでも同じ失敗を繰り返すのではないでしょうか。
仲間に対する厳しい声かけは、とても大事だと思います。
しかし、メディアを通して仲間を非難する行為は、あまり良いものではありません。
このようなチーム状況では今年はもちろん、来年以降も
J1復帰など夢のまた夢の話でしょう。
勝利を目指すことは当然のことですが、それよりもまずは
「新潟はJ2リーグにおいても弱いチーム」ということをしっかり全員で認識して、
強くなるためにはどうすればよいか、特にセットプレーからの失点や
「開始直後の失点」「得点直後の失点」「失点直後の失点」の
三大失点癖を解消するためにはどうすべきか、
チームの問題として考えて対処していってほしいと思います。
これを「個人の問題」として考えているうちは、
今季のように試合が変わっても同じことを繰り返すだけだと思います。
幸いなことに、新潟にはまだ応援してくれるサポーターが多くいます。
サポーターたちをこれ以上絶望させないために、
選手たちには真剣に考えてほしいと思います。
次節は、8月31日(土)、アウェイで柏レイソルと対戦します。
次のホーム戦は、9月7日(土)、ジェフユナイテッド千葉と対戦します。
首位を独走する柏レイソルは今節も圧勝し、これで11連勝。
失点数の少なさはリーグ1位で、得点数もリーグ2位と圧倒的な力を示しています。
プレーオフ圏もほぼ絶望的となった状況の中、
モチベーションを維持することは大変ですが、
プロの意地で柏レイソルの連勝を食い止めてみてほしいと思います。
アルビレックス新潟公式サイト 第29節
アルビレックスチアリーダーズスクール生の
応援もありました。
金沢の横断幕には、新潟の早川選手に
向けたメッセージもありました(写真は異なります)。
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