2020年10月12日月曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第25節

2020年10月10日(土)

2020明治安田生命J2リーグ 第25節

京都サンガF.C. 1 vs.    2 アルビレックス新潟

入場者数:4,072人(サンガスタジアム by KYOCERA)

台風が関東地方を中心に暴風雨をもたらしていますが、
今節もJリーグは開催することができました。
今節は、アウェイで京都サンガF.C.と対戦します。
順位にして一つ上位の京都との重要な一戦。
勝てば上位に食らいつくことができる反面、
負ければ大きく突き放されてしまう、
俗に言う勝ち点にして「6ポイントマッチ」の戦いです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは、小島選手。
ディフェンスラインは、右から
田上選手、マウロ選手、舞行龍選手、早川選手。
ボランチは、福田選手、島田選手。
サイドハーフは、中島選手、本間選手。
トップ下に高木選手が入り、
ワントップはファビオ選手です。

京都は最前線に得点ランキング単独トップを突き進む
強力なストライカーであるピーターウタカ選手を擁し、
残り全員で固く守りながらウタカ選手にボールを集めて
勝ち点を積み重ねているチームです。
試合の流れとしては、当然のように新潟がボールを保持しながら、
京都は奪った瞬間にウタカ選手へボールを渡す展開となります。
新潟は高木選手のクロスや本間選手の突破を武器に
京都ゴールに迫りますが、なかなかゴールを割ることはできません。
一方、京都は何度か決定機を作り出し、
新潟が肝を冷やすシーンも見受けられますが、
フィニッシュのところで精度を欠き、ゴールを奪えません。
前半は、お互い決定力を欠いた中、0-0での折り返しとなりました。

後半も同様の展開で、
新潟はパス回しで京都の守備網を切り崩しにかかり、
京都はマイボールになったら即ウタカ選手にボールを渡し、
お互いの戦術がぶつかりあう展開が続きます。
新潟のパス回しにもミスが多くなり、
ウタカ選手にボールをキープされることも多くなりますが、
小島選手を中心に必死の守備でゴールを許しません。
後半途中から大本選手、堀米選手を投入し、
攻撃に厚みを増す新潟。
堀米選手は前節と同様にトップ下に位置をとります。
そして後半23分、大本選手のクロスを田上選手がヘディング。
一度は防がれますが、
ゴール前で堀米選手が競り合ったボールが田上選手の足下に渡り、
これをゴールに押し込んで新潟が先制点を奪います。
得点直後の失点には
十分注意しなければならないのはいつも通りですが、
そこが新潟の弱点と知っている相手が狙ってくるのも当然のこと。
飲水タイムを経た京都のピーターウタカ選手は
新潟のディフェンス陣のミスを見逃さず、
ボールを奪い取って冷静にシュート。
先制点からわずか2分後、すぐさま同点に追いつかれます。
ここで気落ちしてしまうのが今までの新潟ですが、
今日の新潟はここからが違いました。
後半30分、堀米選手が見事なターンで相手選手を振り切り、
ファビオ選手とのワンツーからペナルティエリア内に侵入し、
左足を一閃。
コントロールされたシュートは京都のゴール隅に突き刺さり、
再び新潟が勝ち越しに成功します。
その後、複数名の足がつる選手が出てしまった
新潟のディフェンス陣ですが、
必死のディフェンスで京都の攻撃を耐え凌ぎます。
永遠に続くと思われたロスタイムも凌ぎ切り、タイムアップ。
今節は2-1での勝利となりました。

これで、今季初の三連勝。
京都と入れ替わって順位も5位に浮上。
依然として昇格圏との勝ち点差は9の状態が続きますが、
十分に昇格圏を狙える位置にいます。
次節は、10月14日(水)、今節も勝利して
10連勝を達成したアビスパ福岡と対戦します。
次節も昇格圏チームが相手の「6ポイントマッチ」です。
新潟が昇格圏を掴み取るためには、上位陣相手の勝利が必須です。
チームの雰囲気は、三連勝を達成したということもありますが、
今季最高の状態にあるように見受けられます。
一方の福岡も、チームの調子としては絶好調。
次節は、新潟のホームで素晴らしい一戦が見られることと思います。

追記1)
今節、決勝点をあげた堀米選手は、新潟での初得点。
しかも、なんと5年ぶりのゴールということです。
攻撃力は素晴らしいものを持っていると思うので、意外でした。
決勝点の、相手が食いついてきやすいとみるや
華麗なターンでかわすという判断力と技術力。
ペナルティエリアに侵入するドリブルや精度の高いクロスはいわずもがな。
サイドバックやサイドハーフを主戦場としてきた堀米選手ですが、
トップ下も輝きを放てる場所なのかもしれません。

追記2)
最前線に位置するファビオ選手は、得点こそなかったものの
ポストプレーで決勝点を演出。
何より、今節も開始直後から前線で走り回って
相手チームの体力を大きく奪ったことは
チームの勝利に絶大に貢献していると思います。
自身もフォワードとして得点が欲しいとは思いますが、
新潟が得点をあげたときに一番大きい声を張り上げているのは
ファビオ選手のように見えます。
生まれたばかりの子供を含む家族を遠いブラジルに残し、
寂しい思いをしていることと思いますが、
チームの勝利のために献身的に動き回るファビオ選手は
新潟にとって欠かせない選手の一人です。

追記3)
選手を少しずつ入れ替えて戦いに臨んでいる新潟ですが、
特にセンターバックとボランチは不動の状態が続いています。
疲労の蓄積は判断力の鈍さにもつながり、
ミスが起こりやすくなってしまいます。
これからは、特に一つのミスが命取りになってしまう戦いが続きます。
疲労の蓄積が少しでも和らげることができるように
戦っていけるとよいのですが。
過密日程の今季は、やはり疲労も含めた「コンディション調節」が
チームの勝敗に例年以上に大きく影響しているようです。


順位チーム勝点試合得失
1徳島ヴォルティス51251564401921
2アビスパ福岡49251546301911
3ギラヴァンツ北九州46251447362610
4V・ファーレン長崎4625137535278
5アルビレックス新潟40251010537289
6京都サンガF.C.3825108731274
7ヴァンフォーレ甲府3625812532293
8東京ヴェルディ352598829245
9ツエーゲン金沢352598836342
10水戸ホーリーホック342597943367
11栃木SC342597922220
12大宮アルディージャ332596102430-6
13モンテディオ山形322588929263
14ジュビロ磐田3125710833303
15ファジアーノ岡山312587102124-3
16FC町田ゼルビア312571082630-4
17ジェフユナイテッド千葉302593132932-3
18FC琉球242566133343-10
19松本山雅FC242559112438-14
20レノファ山口FC232565142943-14
21ザスパクサツ群馬232572162043-23
22愛媛FC222557132231-9
福岡は10連勝を達成しましたが、
その福岡を抑えて首位に君臨しているのが徳島です。
勝利しても上位陣との勝ち点差が縮まらないと焦る気持ちもありますが、
連勝すれば必ず上位にいけるので、
とにかくあまり気にせず目の前の自分たちの試合に集中するだけです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。