2020年10月16日金曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第26節

2020年10月14日(水)

2020明治安田生命J2リーグ 第26節

アルビレックス 新潟 1 vs.    2 アビスパ福岡

入場者数:5,774人(デンカビッグスワンスタジアム)

気候にも恵まれ、素晴らしい環境で本日を迎えることができました。
今節は、昇格への大一番、
10連勝中のアビスパ福岡をホームに迎えての一戦となります。
昇格のためには、福岡の連勝を止めるだけでなく、
勝利が求められる非常に重要な戦いです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは、小島選手。
ディフェンスラインは、
右から田上選手、マウロ選手、舞行龍選手、早川選手。
ボランチは、福田選手、島田選手。
サイドハーフは、中島選手、本間選手。
トップ下は高木選手で、ワントップはファビオ選手です。

福岡は、固い守備を軸に鋭いカウンターアタックと
セットプレーを武器とするチームです。
今節も、新潟がボールを保持しながら、
福岡はがっちり守って反撃を狙う展開となります。
新潟は強力な福岡のプレスを回避し、
前線にボールを運びますが、
なかなかシュートまで結びつけることができません。
そして前半14分、コーナーキックから福岡に先制点を奪われます。
福岡は10連勝中、すべての試合で先制点を奪っていますが、
今節も先制点をあげることに成功しました。
福岡は更に守備を固めて、反撃に備えます。
新潟はボール保持時間こそ長いものの、
なかなか有効な攻撃を繰り出すことができず。
前半はそのまま、0-1での折り返しとなります。

後半、攻めたい新潟は開始早々から荻原選手を投入。
途中からは大本選手、ロメロ選手を投入し、攻勢を強めます。
しかし、福岡の守備は本当に固く、
陣内への侵入を許しません。
中途半端なクロスは簡単にはじき返され、
これがカウンターアタックの起点となって
逆に何度もゴールを脅かされます。
前半、セットプレーでのゴールを許した小島選手ですが、
今節も安定のプレーで何度もピンチを退けます。
そして後半19分、コーナーキックから最後は本間選手が押し込み、
新潟が同点に成功します。
この勢いで勝ち越しを狙いますが、
自分たちのサッカーに自信が満ち溢れている福岡は
失点後も慌てることはありません。
逆に、同点ゴール直後の後半26分、
新潟のコーナーキックをはじき返した福岡は
凄まじい勢いで新潟陣内へと襲いかかり、
帰陣が遅れた新潟の守備を軽くいなし、
見事なカウンターアタックで再び勝ち越しゴールを奪います。
その後は、5バックにして守り切る福岡の得意戦術を前に
なす術なし。
試合はそのまま終了。1-2での敗北となりました。

福岡の連勝を止めるべく臨んだ一戦でしたが、
返り討ちにあうことになりました。
福岡の固い守備を軸としたカウンターと
セットプレーの破壊力は見事であり、
チームとして出来上がっている印象がありました。
そして何より、自信をもってプレーできていました。
新潟も、まだ時間はかかるかもしれませんが
自信をもって自分たちのサッカーをプレーできるよう、
一戦一戦積み重ねていって欲しいと思います。

次節は10月18日(日)、
アウェイで水戸ホーリーホックと対戦します。
次のホーム戦は、10月21日(水)、
ファジアーノ岡山と戦います。
昇格への道はかなり厳しい状況となりましたが、
連戦は続きます。
顔を下に向けることなく、
引き続き目の前の戦いに集中してほしいと思います。

追記1)
10月15日(木)、福岡との激闘の翌日、
未だ敗戦のショックが冷めやまない中、
衝撃的なニュースがアルビレックス新潟より公表されました。
9月17日(木)、新潟が北九州にアウェイで敗れ、
ホームでの徳島戦を2日後に控えた非常に重要な期間、
ファビオ選手が酒気帯び運転の取り締まりを受けたとのことです。
また、ペドロ マンジー選手も同乗しており、
二人とも任意捜査の対象となったとのことです。
ファビオ選手は9月22日(土)の徳島戦こそメンバー外となったものの、
以降の試合には出場していました。
そして、任意捜査がすべて終了し、10月19日(月)に
ファビオ選手もマンジー選手も書類送検されることとなり、
両選手の行為が犯罪に当たると判断して、
本日の公表に至った、ということです。
徳島戦にはファビオ選手がベンチにも入っていなかったので、
疑問は感じていたのですが、
まさかこのような事態になっているとは想像もつきませんでした。
この情報がすべて真実とすればサポーター目線では色々と問題点があり、
①ファビオ選手、マンジー選手が重要な一戦を前に深夜に飲酒していたこと、
②酒気帯び運転をしてしまったこと、
③公表が1ヶ月後になったこと、
④任意捜査が終了するまでファビオ選手が試合に出ていたこと、
があげられます。
①・②は選手個人の問題が大きいとは思いますが、
③・④についてはクラブ・チームとしての対応となります。
ファビオ選手、マンジー選手には解雇を含めた
何らかの処分が下されるのは当然のこと、
クラブについても重い処分が下されることが予想されます。
何より、福岡戦に敗れても応援を続けようとしていた
サポーター、スポンサーなど関係者の信頼を大きく損ねたことは
非常に大きなものです。
我々には見守ることしかできませんが、
こうなってしまった以上、クラブは大いに反省し、
再び信頼を得ることができるべく
また小さいところから積み重ねていってほしいと思います。
非常に残念ですが、今季の試合が残されている以上、
この状態で戦い抜くしかありません。
他の選手たちへの影響も大きいとは思いますが、
乗り切ってほしいと思います。


順位チーム勝点試合得失
1徳島ヴォルティス52261574412021
2アビスパ福岡52261646322012
3ギラヴァンツ北九州4626144838299
4V・ファーレン長崎4626137635287
5アルビレックス新潟40261010638308
6ヴァンフォーレ甲府3926912535314
7東京ヴェルディ3826108833258
8ツエーゲン金沢3826108840364
9京都サンガF.C.3826108831301
10水戸ホーリーホック352698945387
11モンテディオ山形352698930264
12ジュビロ磐田3426810834304
13栃木SC342697102223-1
14FC町田ゼルビア342681082930-1
15大宮アルディージャ342697102430-6
16ファジアーノ岡山322688102225-3
17ジェフユナイテッド千葉312694132932-3
18ザスパクサツ群馬262682162143-22
19松本山雅FC2526510112640-14
20FC琉球242666143344-11
21レノファ山口FC232665153147-16
22愛媛FC222657142335-12
11連勝を達成した福岡は、ついに首位徳島と勝ち点が並びました。
3位の北九州との勝ち点差は6であり、
上位2チームが少し抜け出した印象です。
昇格争いは、北九州と勝ち点が並んでいる長崎を含めた、
4チームでの争いとなりそうです。
新潟は順位こそ5位に位置していますが、
昇格圏との勝ち点差は12であり、残り試合を考えると厳しい状況です。
今回の酒気帯び運転騒動が与えるダメージは大きいと思いますが、
出場する選手たちは精一杯頑張ってほしいと思います。

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