2018明治安田生命J2リーグ 第22節
松本山雅FC 2 vs. 0 アルビレックス新潟
入場者数:14166人(松本平広域公園総合球技場)
本日は、激しい雨が日本全国を襲う一日になりました。
明治安田生命Jリーグも、西日本で予定されていた数試合が
大雨のため中止となりました。
河川の氾濫も発生しており、
多数の死亡・行方不明者に加え、
多くの方が避難生活を余儀なくされています。
そんな中、松本で予定されていた新潟のアウェイゲームは
予定通り開催されることになりました。
当たり前のようにサッカーができることに感謝しつつ、
屋根の上で救助を待つ人が一秒でも早く救出され、
避難先で生活している方が一日でも早く通常の生活に
戻れることをお祈りしています。
本日の新潟のフォーメーションは、4-4-2です。
メンバーも前節より変更が加えられました。
キーパーは、不動のアレックス・ムラーリャ選手。
センターバックは富澤選手と原輝綺選手となりました。
安田選手が右のサイドバックに入り、
左のサイドバックには渡邊泰基選手が入りました。
守備的なMFとして磯村選手、加藤大選手が入り、
右サイドハーフに戸嶋選手が入り、
左サイドハーフに高木選手が入りました。
前線は、河田選手と組むのは、
出場停止のターレス選手に代わって田中達也選手となりました。
試合は、序盤から松本が圧力をかけてくる展開となりました。
新潟はなんとか防ぎますが、ボールを奪っても前線でキープできず、
シュートすら打てず防戦一方の展開が続きます。
それでも松本にゴールを割らせることはなく、
河田選手の惜しいヘディングシュートなどの見せ場も作りましたが、
お互いに得点できず前半は0-0での折り返しとなります。
後半も松本の勢いは続きます。
耐えていた新潟でしたが、57分、
新潟のペナルティエリア内へのクロスボールに反応した
アレックス・ムラーリャ選手が相手選手を倒してしまい、
これがPKの判定となります。
これを高崎選手に決められて、松本に先制を許す展開となりました。
その後は更に守備を固める松本に、なすすべなく時間が過ぎていきます。
さらに81分、岩上選手のシュートを
高崎選手が素晴らしい反応でヘディングでコースを変えてゴール。
松本が、守りながらもチャンスで追加点をあげるという
理想的な展開で新潟を引き離します。
その後も新潟はボールを保持しますが、攻め手を欠き、
単純なクロスボールはいとも簡単に跳ね返されるばかり。
試合終了間際には、
いらついた高木選手がペットボトルを蹴り飛ばして
イエローカードをもらうという最悪な雰囲気でタイムアップ。
内容も結果も、松本に完敗という試合でした。
新潟は、ここにきてもフォーメーションやメンバーが固定されておらず、
未だキャンプ中のような印象です。
順位もこれで17位になりました。
結果が出ていないのでフォーメーション含めて試行錯誤が続くのはわかりますが、
シーズンの折り返し地点を過ぎても
「監督のやろうとしていることがわからない」
「チームに伝わっていない」
というのが、試合を観る側からすると感じられることです。
試合を観ていると、攻められてもボールの取り所がなく、
何とかクリアで逃げるか、前線にフィードしても収まらないので
相手チームの猛攻を受け続ける展開になっています。
攻撃についても、横パスでボールを回しながら
結局はいつも安田選手のクロスにターレス選手もしくは
矢野選手が合わせるしかないので、
二人をマークされたらほぼノーチャンスになります。
(それでも、ボールを収めることができるターレス選手は素晴らしいですが。)
セットプレーも、新潟には抜群に優れたキッカーがいるわけではないので、
何度もフリーキック・コーナーキックをもらっても
得点につながることが少ないのが現状です。
逆に相手チームにボールを奪われ、カウンターのピンチにもなり得ます。
さらに、スピードがある選手も相手陣にボールを運べる選手もいないので、
カウンターも発動させることができません。
ボールの奪いどころもなく、攻め手もない。カウンターもできない。
J2リーグ1年目にして、いよいよJ3リーグへの降格圏が迫ってきたのは、
そんな「ないない尽くし」によるものと思います。
とはいえ、ないものについてすぐ得ることはできません。
補強は進めているようですが、いずれにせよ
新メンバーがフィットするのは来シーズンからでしょう。
今いるメンバーで今シーズンどこまでやれるか、がこれからの勝負です。
新潟にあるものとしては、
「最後まであきらめず走りきる粘り強さ」と
「どんな状況でも背中を押し続けるサポーター」
しかないと思います。
J2リーグ残り半分。
1年での復帰は厳しい状況ですが、
何とか来シーズンを希望に満ちたものにすべく、
残りの試合を走りきって勝利をつかんでほしいと思います。
アルビレックス新潟公式サイト 第22節
※前回まで栃木SCを「栃木FC」と誤って記載しておりました。
お詫びして訂正致します。
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