2020明治安田生命J2リーグ 第5節
FC町田ゼルビア 3 vs. 3 アルビレックス 新潟
入場者数:508人(町田GIONスタジアム)
FC町田ゼルビア 3 vs. 3 アルビレックス 新潟
入場者数:508人(町田GIONスタジアム)
土→水→日曜日と3連戦が続く2戦目。
今節は、アウェイでFC町田ゼルビアとの平日ナイターの試合となります。
ピッチには霧雨が降り注いでおり、今節も雨中の戦いとなりそうです。
なお、第1節は暴風、第2節は曇のち晴、第3節は激しい雨、
第4節は雨のち曇の中での戦いとなっており、
今季は滑りやすいピッチでの戦いが多くなっています。
今節の新潟のスタートのフォーメーションは、
連戦の影響もあってか3バックとなりました。
ゴールキーパーは藤田選手、
3バックは右からマウロ選手、舞行龍選手、田上選手、
右のワイドに大本選手、左のワイドに堀米選手。
ボランチは、ゴンサロ選手と島田選手が組みます。
サイドハーフは、右に渡邉新太選手、左にロメロ選手、
ワントップはファビオ選手です。
試合は、開始早々に動きます。
新潟が自陣深くで与えてしまったフリーキックから、
舞行龍選手のクリアが足を滑らせてミスとなってしまい、
これが相手選手の足元にこぼれてゴールに押し込まれ、
開始2分で先制点を奪われる展開となります。
新潟は、これが今季初めて相手に先制を許した試合となります。
出鼻をくじかれた新潟であり、
自慢のポゼッションからの攻撃を繰り出したいところですが、
ぬかるんだピッチに足をとられる選手も多く、
トラップミスやパスミスが散見され、ボールがつながりません。
すべった足が相手の足に当たってしまい、
イエローカードをもらう事態まで発生しています。
効果的な攻撃が繰り出せないまま、
自陣でのボールロストから町田にカウンターを許して追加点。
前半は足を滑らせながら必死に耐える状況が続き、
なんとか0-2での折り返しとなります。
後半、新潟はフォーメーションを4バックに変更。
開始と同時に秋山選手、ペドロ選手が入り、攻撃を活性化させます。
一部の選手は、スパイクを交換。
後半は前半と打って変わって新潟のボールがつながるようになり、
怒涛の攻撃で町田のゴールを脅かします。
そして後半8分、町田ゴール前で得たフリーキック。
キッカーは、田上選手。
巻いたシュートは壁を超えて美しい軌道で町田のゴールに突き刺さります。
新潟の選手が直接フリーキックを決めたのは2年ぶり。
高校時代はフォワードで全国選手権得点王だった田上選手の
2試合連続のゴールで、新潟がさらに攻撃に厚みを加えます。
そして後半30分、新潟のコーナーキックのこぼれ球が、
最終的に舞行龍選手の足元に落ち着き、
これを冷静にゴールに押し込んで、ついに同点に追いつきます。
このまま逆転ムードといったところでしたが、
後半39分、町田がコーナーキックから
チームとして見事なトリックプレーを繰り出し、
フリーとなった選手が放ったシュートは新潟のゴールに突き刺さり、
再び町田が勝ち越しに成功します。
敗戦ムードとなりそうなチームを助けたのは、
後半途中からピッチに入った本間至恩選手でした。
町田ゴール前でファビオ選手に当たったルーズボールを
そのままボレーシュート。
これが一瞬のうちに町田のゴールに吸い込まれ、
土壇場で再び新潟が同点に追いつきます。
その後、残された少ない時間で逆転ゴールを狙いますが、
必死に守る町田相手に最後まで逆転することはできず。
試合は3-3での引き分けとなりました。
また「3点取っても勝てなかった」試合ですが、
前半のひどい状態をハーフタイムに修正することができたのは
評価できることでしょう。
私の記憶の中で、「前半2失点した状態で、後半追いついた」試合というのは、
あまり覚えがありません。
アルベルト監督は、修正力に長けた方といえるかもしれません。
前から「新潟の3バックは成功しない」と言われており、
今季も3バックでの試合は苦戦を強いられています。
だからといって「すべて4バックでいけば勝てる」ということでもないでしょう。
同じメンバー、同じフォーメーションで戦い続けていれば、
やがて研究され全く勝てなくなる、というのはよく経験することです。
そのためには、3バックも重要な選択肢の一つとする必要があると思いますし、
何よりアルベルト監督の言う通り「その場の状況で対応する力が必要」なのでしょう。
今節も固い守備の町田に対して3点取れたのは大きな収穫であり、
これを一つの自信としながら、
特にセットプレーからの失点を防ぐべく組織として対応してほしいと思います。
さらに、今節の前半は新潟の選手ばかり足を滑らせることが多く、
後半はスパイクを代えたこともあって滑ることが少なくなったものと思います。
このような試合は、昨季もありました。
アウェイの雨の中、最適なスパイクを選択するのは難しいのかもしれませんが、
「足を滑らせて勝負にならなかった」というのは
観戦者からすると非常に興醒めであり、絶対に避けてほしいと思います。
これも、アルベルト監督の言う「対応力」で乗り切ってほしいです。
次節は7月19日(日)、ホームでモンテディオ山形と対戦します。
3連戦の最後。選手の疲労はピークに達しているものと思いますが、
選手を上手に使い分けながら乗り切ってほしいと思います。
第5節にして全勝チームがなくなりました。
徳島が5試合で14得点と破壊的な攻撃力を見せつけています。
一方、新潟は山口、群馬と並んで総失点ワーストタイ。
当然ですが、いかに失点を減らすかが浮上の鍵となるでしょう。
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