2020年7月6日月曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第3節

2020年7月4日(土)
2020明治安田生命J2リーグ 第3節
アルビレックス新潟 3 vs.    5 ツエーゲン金沢

入場者数:リモートマッチ(無観客試合)(デンカビッグスワンスタジアム)

今節は、ホーム開幕試合となりました。
前節に引き続き、リモートマッチ(無観客試合)での戦いです。
スタンドでは、サポーターの代わりとして
顔部分にサポーターの顔写真などが貼られた
人型の段ボール「アルボールくん」が選手を見守ります。

対戦相手は、ツエーゲン金沢。
新潟の元監督でもある柳下正明監督が指揮をとり、
昨年の新潟がリーグ戦・天皇杯ともに全て敗北(3連敗)を喫した、
新潟にとっての天敵となります。
昨年より成長した姿を、見せつけたいところです。

今節のスタメンは、前節より一名変更。
高木選手に代わり、シルビーニョ選手がスタメンとなりました。
前節に引き続き、ゴールマウスを守るのは藤田和輝選手です。

試合は開始序盤から、新潟が誇る攻撃陣が牙を剥きます。
前半5分、シルビーニョ選手が右サイドの敵陣深くまで侵入し、
低い弾道のクロスをあげ、これにファビオ選手が合わせて
ボールをゴール内に上手く押し込み、
前節に引き続いて新潟が先制します。
今季の新潟のホーム初得点は、ファビオ選手でした。
得点直後の失点には十分気をつけたいところでしたが、
前半9分、相手選手のシュートが新潟の選手にあたり、
このボールが新潟のゴールに吸い込まれ、まずは同点。
そして、前半18分、再び相手選手のシュートが新潟の選手にあたって
コースが変わり、新潟のゴールに突き刺さります。
前節に引き続く、あっという間の逆転劇。
すっかり自信を失った影響からか、その後も失点を続け、
前半のうちに4失点。
前半36分、コーナーキックのこぼれ球をファビオ選手が押し込み、
前半のうちに2点差に詰め寄ります。
前半はそのまま、2-4での折り返しとなりました。

後半、新潟は選手を代えて反撃に出ます。
本間選手を中心に金沢のゴールに襲いかかりますが、
シュートは金沢の名ゴールキーパー白井選手を意識した影響もあってか、
ことごとく枠外に外れてゴールマウスを捉えることができません。
後半27分、ようやくシルビーニョ選手がPKを沈めて1点を返しますが、
後半41分、逆に金沢にPKを与えてしまい、万事休す。
これを決められ、試合はそのまま終了。
新潟のホーム開幕戦は3-5での敗北となりました。

新潟のゴールマウスは若き藤田選手が守りますが、
センターバックには外国人のマウロ選手もおり、
連携が不十分であった可能性は否めません。
そして、柳下監督に上手くそこを突かれた、という印象です。
昨年とあわせて、金沢相手に4連敗。
「金沢は新潟の天敵」というのが、しっかり根付いてしまいました。

今シーズン、3試合続けて3得点をあげていますが、
その試合結果としては、1勝1分1敗。
「攻撃ばかりで守備がおろそかになっているのではないか」と
思われがちですが、カウンターで人数が不足している中での失点ではなく、
人が足りている中でやられてしまっているので、
個人・組織としての守備の構築が急務となっています。

直近の2試合では、合計8失点。
失点の起点となってしまった藤田選手、田上選手に
容赦ない声が浴びせられ、
一刻も早い小島選手、舞行龍ジェームズ選手の復帰を待ちわびる声もあります。
確かに、彼らの戦線復帰は強く望まれることであり、
それで一時は解決するかもしれませんが、
特に今シーズンのJ2リーグは過密日程となっており、
同じスタメンで最初から最後まで走り抜けることは難しく、
藤田選手、田上選手の力も必ず必要になってくるものと思います。
藤田選手、田上選手は非常に悔しい思いをしていると思いますが、
決して自信を失うことなく、前向きにトレーニングに励んで欲しいと思います。
それを支えるのが、サポーターなのではないでしょうか。

ファビオ選手は
「試合で5失点したのは初めて」と言っていました。
アルベルト監督も
「これだけ悪運に見舞われた試合は記憶にない」と言っています。
長いシーズン、このような試合もあるでしょう。
まだアルベルト監督のもと新体制が動き始めて一年目。
昨年、魅力溢れるサッカーでJ1リーグの頂点に立った横浜F・マリノスも、
ポステコグルー監督の一年目の成績は12位です。
大事なことは、反省材料はしっかり反省材料として捉え、
次の試合に向けて準備を進めていくだけ。
下を向いている時間はありません。

次節は7月11日(土)、ホームで松本山雅FCと対戦します。
次節からは、5000人を限度にスタンドにサポーターをいれて行う予定です。
席を立っての応援や大合唱・ハイタッチなどは禁止な状況ですが、
サポーターは選手たちを暖かく見守り、
勝利のために背中を押して欲しいと思います。


順位チーム勝点試合得失
1大宮アルディージャ93300514
2V・ファーレン長崎93300523
3ジェフユナイテッド千葉63201413
3愛媛FC63201853
5松本山雅FC53120321
5ファジアーノ岡山53120431
7徳島ヴォルティス43111752
8アルビレックス新潟43111981
8ツエーゲン金沢43111541
8京都サンガF.C.43111321
11ジュビロ磐田43111332
11アビスパ福岡43111330
13モンテディオ山形4311112-1
14レノファ山口FC4311135-2
15ギラヴァンツ北九州33102532
16FC町田ゼルビア33030110
16ヴァンフォーレ甲府33030440
18水戸ホーリーホック3310246-2
19東京ヴェルディ2302125-3
20栃木SC1301213-2
21FC琉球1301216-5
22ザスパクサツ群馬0300318-7
新潟は、総得点1位、総失点も1位(群馬とタイ)。
「点は取るけど、取られる」チームとなっています。
この攻撃力は維持したまま守備力を高めることができるか、
アルベルト監督の手腕にも注目です。

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